君と僕の額縁【初恋ラボ】

「AIエロ漫画＝インスタントでジャンクフードのような作品」という印象を丸ごと持っていかれた気持ちです。前提として導入は長い。エロとエロの間にも日常シーンがあり、全体のボリュームとしては半分が日常、半分がエロという感じ。世間的なエロ漫画と比べると、抜きたいときに読むにはヤキモキする展開かもしれない。だが、丁寧な導入、ヒロインの細かな仕草や表情が、読み進めるほどにこのヒロインとヤりたい！という気持ちを昂らせる。最後のアダルトシーンでは盛大にシコってしまったし、なんなら読み返してシコった。アダルトシーンも終始丁寧。繊細なんだけど情熱的で、下品な表情はないもののトロンとしたヒロインの顔が普段の彼女とのギャップにやられてしまった。なんだか原作の一般漫画と二次創作のエロ漫画を一緒に摂取しているような気分。終わり方も非常に気持ちがいい終わりだった。素敵な作品でした。

エロ漫画というより恋愛漫画を読んでいる感覚だった。コマ割りも細かめで、エロのページ数は割合少なめでも、ギュッとエロが詰まっている。同人には珍しい、話数で分けられた構成も読みやすく、タイトルも前作同様に色んな意味が込められているようで、丁寧な作品という印象だった。エナドリのような作品が多い中で、ほっと一息つけるコーヒーのような作品だった。これは褒め言葉かわからないが、こんな作品があっても良いのだと思う。