ふたりが幸せになっていく姿を見るくらいなら死んだほうがいい。2【梅本制作委員会】

才色兼備な同級生ヒロインの本性が読み取れない。１作目の男慣れしていそうな挑発に加え、今回は某アイテムの使用、さらにその中に放たれた汁を直飲みするとか単なる男好きな女の子？いや、じゃあ、あの校舎裏のエピソードっていったい……。対する後輩ヒロインは部屋に漂う精の残り香をかぎ取った様子。胸の内に情念の炎をますます激しく燃え上がらせており、女同士の凄絶な争いの始まりを予感せずにいられません。機先を制するように仕掛けたのは同級生ヒロインのほうでした。なんと公園で、しかも主人公が愛してやまないア●ルで誘って……。もともと主人公の好意の対象は彼女なので、拒否する選択肢などなし。となれば後輩ヒロインに交際できないとはっきり伝えねばなりません。しかし、彼女が簡単に諦めるような性格じゃないことは読者だって把握済み。そのことを言葉として主人公に告げる場面では彼女の覚悟を感じ取れるでしょう。さらに驚きの展開は続き、途中で挿入されていた校舎裏シーンの真相が明らかに。あれ？ 同級生ヒロインの子も何か危なっかしい部分を心に抱えていませんか。最後の眼差しで、タイトルがどちらのヒロインの心情を指すのか分からなくなりました。さてさて、この作品は三人の関係の結末まで描き続けてもらえるのでしょうか。どちらを選んでも病みそうで怖いですが、できれば最後まで見届けたいものです。