「はるとくん。お母さんをデートに誘ってもいいかい？」【プルポアゾン】

おそらく現代最高峰の成年漫画家となったプルポアゾンの待望の新作である。2019年から2022年にかけて発表された「母喰い」シリーズ3部作で伝説を残したまま3年ほど経過したが、ついに再び姿を現した。まず、驚かされたのは竿役の顔が完全に描かれているところだ。プルポアゾンの大きな変化と考えていいだろう。金田といえばNTR漫画の金字塔「フトシ」シリーズの名竿役である金田フトシが想起される。この金田という男、こはるとの距離が最初から近いため「母喰い」シリーズの竹内のようなナンパ師というよりかは、かなり親しい顔見知りということになる。そのためかハラハラ感が極端にない。つまり、サスペンスがないのだ。こはるは息子と二人で生活しており、学生時代はバレー部で体力には自信があるらしい。家に仏壇があるため、まず夫とは死別したと考えて間違いないだろう。それは何年も前の出来事のように感じる。そのあたりは全体的に曖昧だ。重い空気を出さない演出のためか、あらゆる点がフワフワしている。しかし、金田の押しの強さに流されてしまう展開がプルポアゾン作品らしいのである。「おっくうになってる」と何度も問いかける金田に対して、こはるが「なんですかそれぇ」と弱々しくリアクションするところはキュンとくるし、ちょっと笑ってしまう。また、ブラジャーを着用したままクンニされるシーンがエロい。こはるの視線は息子と一緒に撮ったと思われるツーショット写真に向けられるため、やはり息子が母を寝取られる物語なのだ。この作品もまた「母喰い」なのである。自宅からラブホテルへ移動する展開もいい。やる気満々ではないか。さらに急に挿入シーンになってしまうジャンプカットが有効だった。この作品の雰囲気と唐突な表現が実によくマッチしている。金田が「はると君」と名前を発した瞬間も最高だった。そこで？と意表を突かれた感じだ。口を大きく開けたこはるのあの表情がたまらない。やっと腰を動かし始めたタイミングとしても最高の瞬間なのだ。すでに5回は読んだが、読めば読むほどエロくなるのがプルポアゾン作品の素晴らしさである。あとがきに「一年後」とあるので続編はなさそうだが、これまでとタイプが違う次回作の予告が始まった。ならば、そろそろ過去作も含めた紙の単行本化を強く希望したい。どうにか紙でも残してほしい。作家としてのメリットは少ないかもだが、これは国宝案件なのだ。

久しぶりにプルポアゾンさんの漫画を読めて嬉しいです。今後アナル開発シーンなどのニッチなプレイなどを読んでみたいと思いました。

じわじわとエロくなっていく展開が好きな方にはぜひおすすめしたいです！絵もさることながら、ストーリーで魅せるとはこういうことだなぁと。読後感がさわやかなのも嬉しい。

エロは確かに少なくなっていたけど、じわじわくる雰囲気がとても良かった！ずっと待ってた甲斐があったよプルポア先生ッ！しかも次回作アリだって！？……アナルもアリだとアリガタイ！！！